モンゴル料理はどんな味?旅行中にぜひ食べたい伝統料理10選
モンゴル料理は、モンゴルの歴史や気候、そして長い遊牧生活と深く結びついています。
何百年もの間、モンゴルの人々は広大な草原と厳しい冬の自然環境の中で暮らしてきました。羊、ヤギ、牛、馬、ラクダなどの家畜は、人々の生活や食文化において重要な役割を果たしてきました。
そのため、伝統的なモンゴル料理には、肉、乳製品、麺、小麦粉を使った料理など、栄養が豊富で食べ応えのあるものが多くあります。
初めてモンゴルを旅行するなら、現地の料理を味わうこともモンゴル文化を知る素晴らしい体験です。
今回は、モンゴル旅行中にぜひ一度味わってほしい伝統料理と飲み物10種類をご紹介します。

1. ホルホグ(Khorkhog)– 熱した石で蒸し焼きにするモンゴルの伝統料理
ホルホグは、モンゴルを代表する伝統的な肉料理のひとつです。
一般的には、羊肉と熱く焼いた石を金属製の容器に入れて調理します。ジャガイモやニンジンなどの野菜を一緒に入れることもあります。
熱した石の熱でじっくり火を通すため、肉は柔らかく、旨味たっぷりに仕上がります。
日常的な食事というよりも、家族の集まりや特別な行事などで、大勢の人と一緒に作って食べることが多い料理です。
モンゴル旅行中に広大な草原で出来たてのホルホグを味わう体験は、忘れられない思い出になるでしょう。
2. ボーズ(Buuz)– モンゴル風蒸し餃子
ボーズは、ひき肉を小麦粉の皮で包んで蒸したモンゴルの伝統料理です。
主に羊肉や牛肉を使用し、モンゴル全国で親しまれている代表的な家庭料理です。
特にモンゴルの旧正月「ツァガーンサル(Tsagaan Sar)」には、家族で大量のボーズを作り、親戚や訪問客に振る舞います。
初めてモンゴル料理を食べる日本人旅行者にも、比較的食べやすいおすすめの料理です。

3. ホーショール(Khuushuur)– サクサクのモンゴル風揚げ餃子
ボーズが蒸し餃子なら、ホーショールは油で揚げたモンゴル風の肉入り揚げ餃子です。
薄く伸ばした生地に味付けしたひき肉を包み、半月形に整えて黄金色になるまで揚げます。
特に夏やモンゴル最大の伝統祭典「ナーダム(Naadam)」の時期によく食べられます。
外側はサクサク、中はジューシーなのが特徴で、モンゴル旅行中に気軽に味わえる人気料理です。

4. ツォイワン(Tsuivan)– 肉と野菜のモンゴル風蒸し焼き麺
ツォイワンは、麺と肉、野菜を一緒に調理するモンゴルの代表的な家庭料理です。
主に羊肉や牛肉を使用し、タマネギ、ニンジン、キャベツ、ジャガイモなどを加えることもあります。調理方法や材料は家庭によって少しずつ異なります。
特別な行事の料理というよりも、モンゴルの人々が日常的に食べる家庭料理です。
現地の人々の普段の食生活を体験したい旅行者におすすめです。
5. バンシ(Bansh)– 小さなモンゴル風餃子
バンシは、ボーズよりも小さなサイズのモンゴル風餃子です。
茹でてそのまま食べるほか、スープやさまざまな料理に入れて食べることもあります。
肉入りの小さな餃子を使った料理は種類が豊富で、モンゴルの家庭料理文化を体験するのにぴったりです。

6. ゴリルタイ・シュル(Guriltai Shul)– モンゴル風肉入り麺スープ
ゴリルタイ・シュルは、肉、野菜、麺を温かいスープで煮込んだモンゴルの伝統的な麺料理です。
強い香辛料を使う料理ではありませんが、肉や野菜の自然な旨味を楽しめる、素朴で優しい味わいが特徴です。
長距離移動の後や寒い日に食べると、体が温まるおすすめの料理です。
7. アイラグ(Airag)– 馬乳を発酵させた伝統飲料
アイラグは、馬の乳を発酵させて作るモンゴルの代表的な伝統飲料です。
少し酸味があり、発酵過程で自然に少量のアルコールが生じます。
特に夏の遊牧生活やナーダム祭と深い関わりがあります。
地方を旅行中にアイラグを作っている遊牧民の家庭を訪問すれば、実際に味わえる機会があるかもしれません。
初めて飲む方には独特の風味に感じられることもありますが、モンゴルの伝統的な食文化を知る貴重な体験になります。
8. アーロール(Aaruul)– モンゴルの伝統的な乾燥乳製品
アーロールは、乳製品を乾燥させて保存するモンゴルの伝統食品です。
形や大きさ、硬さはさまざまで、作り方によってミルクの優しい風味から酸味の強いものまで味が異なります。
乾燥させることで長期間保存できるため、移動の多い遊牧生活に適した食品として受け継がれてきました。
遊牧民の家庭を訪問すると、おもてなしとして出されることもあり、市場やお店でも購入できます。
9. スーテーツァイ(Suutei Tsai)– モンゴルの伝統的なミルクティー
スーテーツァイは、モンゴルの家庭で日常的に飲まれている伝統的なミルクティーです。
一般的な甘いミルクティーとは異なり、比較的あっさりとした味わいで、少量の塩を加えることもあります。
モンゴルには訪問客にお茶を振る舞う文化があり、遊牧民の家庭を訪問するとスーテーツァイを味わえる機会が多くあります。
10. ボールツォグ(Boortsog)– モンゴルの伝統的な揚げパン
ボールツォグは、小麦粉の生地を油で揚げて作るモンゴルの伝統的なお菓子・揚げパンです。
お茶と一緒に食べたり、クリームや乳製品を添えたりすることもあり、家族の集まりや伝統行事でもよく登場します。
家庭によって形や作り方が異なるため、旅行中にさまざまな種類のボールツォグを見ることができます。
スーテーツァイと一緒に楽しむのもおすすめです。

モンゴル料理は辛いですか?
伝統的なモンゴル料理は、基本的に辛くありません。
唐辛子や強い香辛料を多用するよりも、肉の旨味やスープ、乳製品、タマネギなど、素材本来の味を生かした料理が中心です。
濃い味付けに慣れている旅行者には、最初は少しあっさりしていると感じられるかもしれません。
一方、現在のウランバートルでは、伝統的なモンゴル料理だけでなく、世界各国のさまざまな料理を楽しむことができます。
ベジタリアンや食事制限がある場合は?
ウランバートルではさまざまな料理を選べますが、地方やゴビ砂漠などの郊外では食事の選択肢が限られることがあります。
ベジタリアン、ヴィーガン、食物アレルギーなどの食事制限がある場合は、旅行前に旅行会社へ事前に伝えておくことをおすすめします。
あらかじめ情報を共有することで、旅行日程や宿泊地域に応じて対応可能な食事を準備しやすくなります。
モンゴル料理も旅の大切な思い出に
モンゴル料理を味わうことは、単に食事を楽しむだけではありません。
ホルホグからは人々が一緒に料理を作り、食事を分かち合う文化を、ボーズからは家族や伝統行事の文化を、アイラグや乳製品からはモンゴルの遊牧生活を感じることができます。
そして、スーテーツァイ一杯からも、訪問客を温かく迎えるモンゴルの人々の日常文化に触れることができます。
モンゴル旅行中は、ぜひ初めて出会う料理にも挑戦し、現地の人々と食事を楽しんでみてください。
雄大な自然だけでなく、食文化を通してもモンゴルの魅力を発見できるでしょう。